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製品実用化までの軌跡

スベラーズが誕生するまで

皆さん、ご存知でしょうか?
家庭内で最も多く発生する事故の種類を。。。
鍵の紛失?水漏れ?火の消し忘れ? いえいえ、どれも違います。

Phase.1

川口技研は1946年の創業以来、暮らしに役立つ住宅関連製品を提供し続けている会社です。これまでに取得した特許などの産業財産権は1000件以上。「あったらいいな」という視点から、使う人の生活に密着した製品を世に送り出してきたからなのです。ここでは知られざる製品実用化の軌跡を紹介します。

家庭の中で一番多く発生する事故は『階段での転倒事故』というデータをご存じですか?今から数十年前は、高齢者による階段からの転倒事故が多発し、さかんに新聞等で報じられたこともありました。安心して落ち着けるはずのマイホームでの思わぬ事故を、どうにか防げないかと川口技研は考えました。

普段、何気なく皆さんが踏んでいる階段の縁に、事故を防ぐためのヒントはあったのです。階段からの転倒防止に一役買っている川口技研のロングセラー製品、「スベラーズ」が世の中に送り出されるまでを紹介します。

Phase.2

「階段を降りるときに、邪魔にならず滑らなくなるモノはできないものか……。」当時の開発担当者は考えました。そこから、樹脂素材を利用したものを階段の角に取り付けたらどうだろう、という発想に至りました。

しかし、転倒を防止するだけで階段の昇降がスムーズにできるわけではありません。自信を持って製品化するためには、越えなくてはならない壁がいくつもありました。決して諦めることなく、柔軟な発想で、粘り強く試作を繰り返していきます。

Phase.3

こうして現在の「スベラーズ」は試作段階へ。
安全で安心な製品を世の中に送り出すため、単なる樹脂素材を階段に取り付けられるようにするのではなく、空洞の部分をつくりクッション性を持たせるなど、構造にも工夫をしました。

また、使用する素材は30万回の加圧テストを行い、耐圧性・耐久性のチェックも繰り返されました。消灯・停電時に一時的に光る2本の蓄光性微光ラインをつけたりとさらに改良を重ね、スベラーズを使うことで日々の生活の安全を足元から守るためにはどうすればいいかを徹底的に考え抜きました。

Phase.4

「あったらいいな」から生まれた「なくてはならない」スベラーズは、人々に愛される製品に成長しました。

スべラーズをはじめ、川口技研では身近に当たり前にあるものを数多く製造しています。普通に生活している中で、当たり前に存在する一つひとつの製品に、川口技研の原点となる「快適な暮らしを創造する製品づくりを通じて、 人々の豊かな日々のお役に立ちたい」という思いを込めた、様々な工夫、アイデアを評価いただけたら幸いです。
川口技研では暮らしに役立つ製品づくりを基本に、今もユニークで独創的な製品をつくり続けています。

OKアミドができるまで

OKアミドができたのは今から40年以上も前のこと。
多くの方に親しまれるまでには開発者の努力がありました。

Phase.1

昭和33年夏、ある豪邸から特別仕様の網戸4枚の注文をいただきました。
完成した網戸を、意気揚々と職人が取り付けに行ったものの、なぜか夕方持ち帰ってきました。
その職人に理由を聞くと、このような経緯がありました。

お客様の二階の窓に網戸を取り付けたところ、その様子を見ていた注文主の奥様が
奥様:「どうやって雨戸をしめればいいのかしら?」
職人:「網戸を鴨居(当時)から外してから雨戸を閉めてください」
奥様:「毎日そんなこと出来ないわよ、持って帰って頂戴!」と奥様は怒ってしまいました。
職人:「そんなぁ。特注品ですので困りますよ」
と言ってもだめで、結局持ち帰ってきたということでした。

Phase.2

事の顛末を聞いた当時30代前半の創業社長は「その奥様の言うことは筋が通っている。もっともだ」と思い、これをきっかけに普及型網戸を開発する事になったのです。 当時の建具業界では建具の厚みは30.3mm(1寸)以上が常識でした。
創業社長が建具業のかたわら機械設計・製作を勉強していたこともあり
建具の風習にとらわれない発想で薄型網戸の開発に取り組み、超薄型網戸を考案するに至りました。

さらに、釘を一本も使わずスピーディに網を張れるように組み立て方を工夫しました。こうして日本初の普及型網戸は「スピード網戸」という名で完成しました。

Phase.3

自信を持って完成させた「スピード網戸」ですが、すぐに消費者に受け入れられることはありませんでした。

建具問屋さんに「スピード網戸」を売り込んでも、「こんな常識はずれの網戸が売れるわけない!」と取り扱ってもらえません。しかし、製品への自信は少しも揺らぐことはなく、製品を購入して日常で使用することになる近所の人たちに意見を聞き回り、感想を求めてみました。

すると、ほとんどの人が「ぜひほしい」「便利そうだ」と言ってくれました。昭和34年夏、自社の建具店の店先で「名入りマッチ」や「ウチワ」を配ってPRしながら「スピード網戸」を売り出したのです。

Phase.4

小さな店先で、当時の常識では考えられない3000枚の網戸が売れました。この話を耳にした建具問屋さんのほとんどから、翌年に「スピード網戸を扱いたい」という要望を頂き、爆発的なヒット製品の誕生という事になりました。

昭和40年代に入り、高度経済成長期の追い風も受け一般家庭にアルミサッシが普及し始めます。川口技研ではこのアルミサッシ用として、昭和48年にオールアルミ製の高さ調整式フリーサイズアミド、即ち「OKアミド」を大々的に発売。

その後、勝手口用、玄関用や自動巻き取り式網戸など、数々の網戸シリーズを取り揃えました。今日では、この網戸シリーズに加え住宅用レバーハンドル、物干し用金物等、住宅関連製品のメーカーとして歩んでいます。

どうですか、あなたのアイデアで快適な暮らしに役立つ、新たな軌跡を残してみませんか?

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